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猫にまつわる不思議な話 [不思議な話]

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今日はですね、ワタクシが経験したにゃんずにまつわる、ちょっと不思議な話をいくつかお届けしようと思います。

あなたの知らない不思議な世界

いえ、別に知らなくたって一向にかまわないんですけどね(^^)

まずは、ワタクシが経験したお話。


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物事には代償というものが必要なのだよ

ワタクシが大学に通っていた頃の話です。

実家暮らしだったんですけど、当時、うちには12匹のニャンズと4匹のワンズがおりました。

ワタクシは、当時、学校にもロクに行かずロックだオカルトだと騒ぐだけの生意気なあんちゃんでした。

しかし、そんなワタクシにも大学2年の時に彼女ができたんです。

一つ上の女性だったんですけど、彼女の家庭はいわゆる母子家庭で、お母さんは幼稚園の園長先生をなさっていたんですね。

まあ、春だったんでしょう。

世の中の全てが輝いて見え、あれほど嫌いだった学校へもまじめに通ったりなんかして、悪友たちに気味悪がられたものです。

事件が起きたのは、付き合い始めて半年たった頃のことでしょうか。


いつものように、いきつけのスナックで彼女とお酒を飲んでいたんですが、なんとなく元気がない。

最初は大丈夫だからとか、関係ないから、とかはぐらかしていたんですが、しつこく聞いてみると、どうやらお母さんの幼稚園で事故が起きたらしいんです。

なんでも、自由時間(?)が終わって、みんなが席についても一人の男の子が、壁のほうを向いたままいつまでも席につかなかったんだそうです。

保母さんが、何をしているのかと近づいてみると、なんと壁に取り付けられたフックが目に刺さってたんだそうです((((;゚Д゚))))ガクガク

よく、給食で使う割烹着の入った巾着なんかをかけてたやつです、先っぽが玉状になっているでっかい釣り針みたいなかっこをしているフックですよ。

子供は、自分の状態よりも席につかないと保母さんに叱られると思ったのでしょう、一生懸命取ろうとしていたんですね。

ピーーーーーーーちょっと、詳しい描写は控えましょうm(_ _)m


で、救急隊員が来て、金具の方を壁から外し病院へ搬送されたんだそうですが、失明でもすればお母さんは責任をとって辞めなければいけないということらしいんです。

彼女も当時、私立の大学に通っていましたから、最悪、大学を辞めなければならないかもしれない。

そして、なにより、まだ3歳~4歳の子供の目が見えなくなることを心底心配していたんですね。

お医者さまの話は常に最悪の状況を想定しているといいますが、フックは男の子の左目から入って右目から出ていたそうで、最悪の場合は両目とも失明ということも考えられるとのこと。

そりゃ、落ち着いて酒なんか飲めるワケありません。


彼女を家に帰し、ワタクシも少し飲んで帰りました。

深刻な話に全く酔えなかったワタクシは、家に帰ってからもお酒を飲み始めます。

お気に入りのハードロックをかけ、バーボンをちびちびヤっていると、入れ替わり立ち代りにゃんずがやってきます。

12匹いたにゃんずの中に、サーシャというペルシャ猫がいたんです。

非常におっとりした性格の猫で、日がな一日、賢者のようにぼーっとして過ごしていました。

ワタクシの部屋は2階にあったのですが、2階に上がってくることさえまれでした。


ところが、その日に限ってサーシャがワタクシの部屋に入ってきたのです。

その頃のワタクシは、妙な癖がありまして、1人で飲んでいても、まるで誰かがいるかのように話しをしながら飲むんですね。

口には出しませんでしたが、おそらく両親などはそういう光景を見て心配していたんではないでしょうか( ̄ー ̄)

一人でブツブツ言いながら飲む、なんてレベルじゃなかったですからね。

自分が話す。⇒相手が話す。⇒相槌をうつ。⇒相手が面白いことを言う。⇒ウケて笑う。

なんてことをエンドレスでやっていたら、親でなくても心配になりますよね^^;。


で、その時もそんな感じで、恋人の身の上に降って湧いた不条理に愚痴をこぼしていたんですけど、サーシャがとことこやってきて、目の前で毛づくろいを始めたんです。


ワタクシも、酔っ払っていますから、いい話し相手ができたみたいな感じでサーシャを相手に、また一人芝居を始めました。

幼稚園での事故の話をしているうちに、ワタクシもだんだん感極まってきたんですかね、それとも、酔いが回るに連れて不思議な雰囲気を持つサーシャが霊的なものに見えてきたんでしょうか。

あろうことか、猫に対して子供の目を治してくれるようにお願いしたんですよ。

ええ、ええ、シラフならこんなことしませんとも。

あくまで酔っていたんだと思いますよ。


しかし、その後が不思議なんです。


いつも、一人芝居でお酒を飲んでいる時というのは、自分の頭のなかで、きっと相手はこう言う、で、自分がこう言ってって感じで頭の中できっちりシュミレートしているわけです。

けっして、危ないヒトじゃないんですよ(普通の人はそんなことしません)


ところが、その時目の前のサーシャが毛づくろいをやめて居住まいを正したんです。

そして、こっちを見てこういったんです。


「その子が見えなくなるのは、右目だけだ。それでも治して欲しければあなたの右目をよこしなさい」

この時、「あなた」でなくて「お前」っていわれた気がするんですけど、サーシャのイメージからすると「あなた」だったような気もするんですよね。

猫がしゃべった!!

って、その時はあまりビックリしなかったんですね。

間髪入れずに自分で、酔っぱらいの戯言だと思いましたから(^^)

 

でも、例の脳内会話の延長で、

「彼女を救えるんならオレの右目をもってけよ」

なんて、口に出してほざいてたんです。


はい、翌日目覚めてもちゃんと目は見えてましたよ(^O^)

それから2~3日して、彼女から連絡があり男の子は両目とも失明を免れたそうです。

眼球には傷が付いていなくて、フックも手術で無事とれたそうです。

責任問題についても、向こうの両親の方がやんちゃな子供のことでご迷惑をかけました、と頭を下げてくるくらいの常識人だったようで、事なきを得、お母さんも変わらず園長職にとどまることができるそうで、万事丸く収まったわけです。


彼女と会って、お祝いの乾杯をして、また普段通りの日常が戻ったわけです。

サーシャとの約束も、しばらくは頭の隅にあったのですが、しばらくするとすっかり忘れていました。


いやぁ、イイハナシダナー……って、終わるわけ無いですよね。

 


突然、オチがやってきたのは例の約束から2週間も経った頃だったでしょうか。

当時、ワタクシは学業の傍らアルバイトでトラックの運転手をしていました。


その日は、社員の人と二人で埼玉まで、荷物を運んでいきました。

帰り道、関越自動車道でハンドルを握っていたのはワタクシでした。


季節は、初夏だったですかねぇ。

全開にした窓から心地いい風が入ってくるのを覚えています。


その日の仕事は、荷物も少なく、帰り道も空いていて鼻歌でも歌いたい気分でした。

高坂サービスエリアは混んでるから三芳パーキングエリアでウドンでも食べていこうかなどと社員の人に言われたんで、川越辺りを走っていたんでしょう。

ラジオから流れてくる音楽を聞きながら、タバコをふかしていた時です。

突然、社員の人が助手席で「あっ!」と声を上げたんです。

 

ワタクシが、何事かと思った時でした。

窓から出していた右手の先に灯っていたタバコの火玉が右目に飛び込んできたんです。

炎が水に浸けられた時の「じゅっ」っていう音が右目から聞こえ、ものすごい激痛が走りました。

あわてて、ブレーキを踏み路肩で減速します。


飲んでいた、缶コーヒーを直接目にかけます。

タバコの火で滲みるのか、缶コーヒーで滲みるのか分からなくなってしまいました(´;ω;`)

とりあえず、事故にならずにホッとしていると、社員の言うことが少しおかしい事に気が付きました。

「大丈夫だ、ぶつかってないだろ?」

と言ったんです。


てっきり、自分の運転のことを心配されるなり、目から缶コーヒーを飲んだことを注意されるなりすると思ったんですが、どうも話がかみあいません。

詳しく話を聞いてみると、いきなり目の前を黒いタヌキのような動物が横切ったっていうんです。

それで「あっ」と声をあげ、その動物を避けようとしてワタクシが車を路肩に避けたんだと思ったらしいんです。


黒いタヌキ

もちろん、ワタクシはそんなものを見ていません。

その時、気がついたんです。

サーシャはペルシャですが、黒と茶色で知らない人が見るとタヌキそっくりなんです。

その瞬間、来た!と思い、全身にゾワゾワと鳥肌がたちました。


しかし、恐怖というものは感じませんでしたね。

むしろ、約束なんだからしょうがない、とサバサバした感じで、むしろ彼女を救ってくれてありがとうという気持ちの方がずっと強かったように思います。

社員の人にタバコの火玉が目に飛び込んだことだけを話し、運転を代わってもらい、次のサービスエリアで水で洗いました。

帰ってからすぐに目医者にいかせてもらいましたが、幸いな事に白目にちょっと傷が残っているくらいで異常なしヽ(=´▽`=)ノ

視力の低下もありませんでした。


サーシャの交換条件は、目を襲う痛みだけですんだみたいです。


いただいた、コメントの中で「猫は魔性」という表現があり、この話を思い出しました。

あれ?いくつかお話しようと思ったのに、一つでこんな字数になってしまいました。

他のお話は、また別の機会にでも( ̄ー ̄)。

本日の動画なんですが、実はYoutubeのアップロードがうまく行きません。

せっかくのポカポカ陽気だというのに、うまく行きませんね。

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ですので、本日はお休みということにさせていただきます。

数少ない動画ファンの方、申し訳ありませんm(_ _)m

それでは、本日もありがとうございます、おやすみなさいませ。


タグ:昔ばなし
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コメント 29

藤並 海

不思議なことがあるんですね
そのお子さんもmitsuyaさんも視力を失うことがなくてよかった(^^
by 藤並 海 (2015-03-03 01:07) 

isoshijimi

ほんと不思議なことがあるのですね。
いやにゃんずがすごい力を持っているのですね。
朝からぞっとする一方ほっともしました
by isoshijimi (2015-03-03 04:37) 

ゆうのすけ

mitsuyaさん 江
5周年お祝いコメントありがとうございます。
拙いブログですが これからも どうぞ宜しくお願い申し上げます。^^☆

不思議なことってあるんですよね。お逢いしたことのないブロガーさんと 色んなことが続けて シンクロニシティしたり、
(これは意外とあるんですが)普段気にもとめていない方の事をふと思い浮かべると その方から数時間後に電話をいただいたリ 最近ではあまり無いんですが 電話なんかあると 呼ばれちゃったみたいですね!って話になるんですよ。^^
そんなこともあってか 今回の記事の一部にも記したんですが 一期一会 袖振り合うも多少の縁。やがて袂を分かつことがあるかもしれませんが 人の出逢いは大切にしたいなと思うのです。^^☆
今回思い出したのは ユーミンの「ESPER」という作品でした。^^
by ゆうのすけ (2015-03-03 04:43) 

green_blue_sky

不思議なことがありますね。
ニャンコがいると、家をもっているようです~
by green_blue_sky (2015-03-03 05:56) 

ojioji

その方のお母様のご心労を思うと
失明を免れたところで本当にホッとしました。

義母になられたとかではないのでしょうか。
by ojioji (2015-03-03 06:00) 

デルフィー

ひゃ~ゾクッとしました。
失明しなくてホントに良かったです。
にゃんこには不思議な力があるんですね~
by デルフィー (2015-03-03 10:26) 

raomelon

不思議な世界の扉を開けてしまいました・・・
途中の展開にハラハラしましたが結果に安堵しました^^
by raomelon (2015-03-03 11:36) 

tarou

こんにちは、コメントありがとうございます。
ねむり猫を見ていただきありがとうございます(^○^)


by tarou (2015-03-03 12:06) 

イチロー

不思議な話ですね。失明しなくてよかった、読んでてドキドキでした。
by イチロー (2015-03-03 12:36) 

amaguri

まじっすかー!と突っ込みを入れたくなる話ですね。
でもネコちゃんには不思議な力が隠されているのですネ。

by amaguri (2015-03-03 15:37) 

ちぃ

わぁーっ、不思議で少し怖いお話でした。誰も失明しなくて
ほんとに良かったですね。ねこって神秘的な生き物なのですね(*‘ω‘ *)
by ちぃ (2015-03-03 16:36) 

ニッキー

結果的に皆さんが無事で良かったです^^
にゃんこと暮らしてると不思議な事って起こるんですねぇ(@_@)
うちのにゃんずはほけほけ軍団だから今のところ何も起こってませんが、もしかして私が知らないだけかも^^;
by ニッキー (2015-03-03 17:24) 

mitsuya

藤並 海さん、nice!コメントありがとうございます。
まあ、99パーセントは酔っぱらいの妄想だと思いますけどね( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-03-03 18:31) 

mitsuya

isoshijimiさん、nice!コメントありがとうございます。
ごめんなさいね、言葉を選んだつもりだったんですけど、ちょっとスプラッタな話でしたね。でも、バッドエンドのお話はしませんからご安心くださいm(_ _)m
by mitsuya (2015-03-03 18:34) 

mitsuya

ゆうのすけさん、nice!コメントありがとうございます。
まさに、あるあるあるーでございます。
虫の知らせとか言っていたような気がしますけど、話題にしたとたんゴニョゴニョ(¯―¯٥)みたいなね、ありますよね?
by mitsuya (2015-03-03 18:36) 

mitsuya

green_blue_skyさん、nice!コメントありがとうございます。
犬は人につき、猫は家につくとも申します。見えざる侵入者から守ってくれていると信じております( ー`дー´)キリッ
by mitsuya (2015-03-03 18:38) 

mitsuya

ojiojiさま、コメントありがとうございます。
シーッでございます(^_^;)
嫁と知り合う遥か前の話でございやす。
何卒、内密に……m(_ _)m
by mitsuya (2015-03-03 18:39) 

mitsuya

デルフィーさん、nice!コメントありがとうございます。
ちょっとグロい話でごめんなさいって、デルフィーさんはスプラッター平気でしたっけ
(^.^)
by mitsuya (2015-03-03 18:42) 

mitsuya

raomelonさん、nice!コメントありがとうございます。ごめんなさいね、ハラハラさせてしまってm(_ _)m 基本、後味の悪いお話しはしないつもりですから、ちょっと安心してくださいね(⌒▽⌒)
by mitsuya (2015-03-03 18:43) 

mitsuya

イチローさん、nice!コメントありがとうございます。
ホントにごめんなさいねm(_ _)m
うまい表現が見つからなくて、チョットリアルな話になっちゃいましたね。なるべくハッピーエンドのお話しを選びますからこれからもヨロシクお願いしますm(_ _)m
by mitsuya (2015-03-03 18:46) 

mitsuya

amaguriさん、nice!コメントありがとうございます。
マジっす!!と言い切れない部分もあるんですよね(^_^;) なんせ酔っぱらいですから、でも喋ったんですよね、ニャンズが喋ったのは後にも先にもあの時だけなんすよ。
by mitsuya (2015-03-03 18:48) 

mitsuya

tarouさん、nice!コメントありがとうございます(^_^)
いえいえ、修学旅行いらいでしたから、とても懐かしかったです。また良いお写真お願いしますね(*´ェ`*)
by mitsuya (2015-03-03 18:50) 

mitsuya

ちぃさん、nice!コメントありがとうございます。
ホントに失明っめ怖いですよね(´;ω;`)
あの時は目医者さんで診察を受けている時が1番ゾッとしました。
by mitsuya (2015-03-03 18:53) 

mitsuya

ニッキーさん、nice!コメントありがとうございます。
ふりです、ふり。
にゃんずは、ほけほけしたふりをしているだけなのです(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-03-03 18:54) 

JUNJUN

なんとも霊的で不思議な、奇跡のお話・・・。
私は何よりも、その子供のご両親が良識的なことに感動いたしました・・・。
by JUNJUN (2015-03-03 19:02) 

溺愛猫的女人

こんばんは

猫は一生涯に一度だけ人語を話すということを聞いたことがあります。
サーシャさまのシッポは二つに分かれてなかったですか?
祖母の家にたまという雌猫がいて、雄の三毛を産んだパワーの持ち主だったのですが、彼女は亡くなってから私に会いに来ました。
やはり猫族は不思議な力を秘めている子がいるのですね。
by 溺愛猫的女人 (2015-03-03 20:55) 

すーさん

わわわわ、ドキドキしながら読みました^^!。
みんなが無事でなによりです。
にゃん仔さんはちゃんと交換条件は果たしますね
でも、悪魔のように容赦なく…ではないところが
さすがにゃん仔さんって感じでホッとします♡。
by すーさん (2015-03-03 21:41) 

ゆきち

タモリさんの「世にも不思議な物語」に出て来そうなお話ですね。
お二人とも目がご無事でよかったです。
ウチのは食欲ばかりで霊的なものを感じたことはありませんが^^;
「ごは~ん」と言ってるように聞こえることはよくあります。
by ゆきち (2015-03-03 22:04) 

ねこ好き

こんな話されたら 怖くて寝れんわ!!
by ねこ好き (2016-06-22 01:50) 

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