ニャンズと一緒でよかったと思うことパート2(前編) [動画]
先日、あつおくんのズッコケ動画とともに、恥ずかしい夫婦げんかの顛末をお話した「にゃんずと一緒でよかったと思うこと」ですが、今日はもう一つ、別のお話を……(^^)
お分かりいただけただろうか?
先日の動画でもっちゃんが、意外とビビリだったということが判明したわけですが、かくいうワタクシも相当のビビリでございます。
子供の頃から、とにかく怖がりでしたね。
動物図鑑で「猿」のページを飛ばしていたわけは、高崎山での事件がきっかけですが、魚類図鑑のサメのページを1m離さないと見れないというのは、あのスティーブン・スピルバーグ監督の「JAWS」のせいです。
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「ジョーズ」が日本で封切りされた時、まだワタクシは小学生でした。
当時、仲良しだった友達が4人いて、ある時、その中のひとりのお父さんに映画に連れて行ってもらえることになったんです(^^)
はい、もう分かりますね( ̄ー ̄)
当時、ワタクシが映画館で見た映画といえば、お母さんの暇つぶしに付き合った時の「ターザン」と、あとは東映まんが祭りくらいでした。
ターザンなんか、字幕スーパーなもんだから、分からない漢字を推理しながら読んでいるうちに気持ち悪くなった経験があります。
ですから当然、ワタクシは東映まんが祭りか、ディズニーなんかを期待していたわけですが、入った映画館は、ご想像の通り「ジョーズ」でござんした。
もう、表の看板(泳いでる女の人の下からジョーズが襲いかかろうとしている奴)を見た瞬間から、心臓はバクバク、脂汗がこめかみを濡らすのが分かりました。
ブームが去った後だったのか、映画館はガラガラで、はしゃぐ友人たちは、よりによって一番前の席に陣取ります。
子供の社会というのも、それなりに大変で、見栄っ張りだったワタクシは、友達の前で無様な真似を晒す訳にはいかないと、いつも以上に明るく振舞っていました。
ちょうど、映画館に着いた時は一段落した後らしく、次の上映まで少し時間がありました。
おじさんが、ジュースを買ってくれますが、味なんか分かりません。
このピンチをどうやって凌ぐか、頭のなかはそれでいっぱいでした。
やがて、ブザーが鳴り、照明が暗くなります。
目が慣れるまでは、あたりは真っ暗です。
ワタクシは開演前にトイレへ行って、こっそり用意してきたトイレットペーパーで作った耳栓を、隣の友人に気付かれないように耳にはめます。
これで、あとは上映時間中、目をつぶっていればOKです( ̄ー ̄)
我ながら、完璧な作戦でした、あの頃はまだ名探偵コナンなんていませんでしたから、さしずめ一休さんばりの高度なトリックと自画自賛してたんです(^^)
ところが、ここで問題が発生します。
友達のお父さんが、ポップコーンを買ってきてくれたんです。
座席の後ろから、肩を叩かれ、おじさんが顔を寄せます。
ワタクシは、よく聞こえないので、気づかれないように耳栓を外したのですが、ポップコーンを受け取る時に、背もたれの向こう側にうっかりと落としてしまったんです。
「あああ、ワタクシのファイナルウエポンが……」
焦りました。
画面では、カップルが人気のいない夜のビーチでいちゃついています。
「海に入るんじゃない!!」
一生懸命、念じるワタクシの思いも通じることはなく、女性が思わせぶりな態度で海に入っていきます。
おなじみのジョーズのテーマ曲が、早くも暗い映画館に響き渡ります。
「ああ、これは、まずいパターンだ!」
子供の頃から、ビビリだったワタクシは、画面の余白の大きさや、曲の雰囲気でこれから起こるであろう、恐怖のシーンを予め予知する能力を身につけていました。
ああ、目を閉じていても、片方の耳から恐怖の叫び声が聞こえてきてしまう!!
必死になって考えました。
時間は、それほど残されていません。
そこで、ワタクシが取った方法は、居眠りを装って、耳栓の入っていない方の耳を、自分の肩で塞ぐというものでした。
やってみると分かりますが、かなり肩を持ちあげなければ耳を塞ぐことは出来ません。
後ろから見たら、かなり滑稽な姿だったと思いますが、それなりの効果はありました。
ただ、誤算だったのが、いつも見ている東映まんが祭りに比べて、洋画の上映時間が恐ろしく長いということでした。
クライマックスに差し掛かり、有名な
「笑え!畜生!」
のシーンが終わり、エンドロールと共に館内の明かりが再び灯る頃には、ワタクシの肩はガチガチに固まっており、一種の寝ちがえ状態になっていました。
しかし、友人たちからは、
「MITSUYAすげーな、あの怖い映画の最中、よく寝れたな」
とか、
「あんなデッカイ音の中で、目が覚めないなんてスゲーな」
などと、賞賛され、なにはともあれワタクシのビビリはバレずに済んだのでした。
しかも、本来は上映時間中、怖くてずっと目を閉じていたため、ストーリーがまったくもってチンプンカンプンなことも、寝ていたためという理由で全て片付きます( ̄ー ̄)
まさに、怪我の功名です。
しかし、それ以来、サメについては尋常でないトラウマになってしまい、海水浴にも支障をきたすようになってしまったのです。
ワタクシ、泳ぎにはとても自信があり、特にモグリ(無免許のことではありませんよ)に関しては、かなり得意でした。
その頃は、毎年のように海水浴に連れて行ってもらっていたのですが、ある時、伊豆の海で泳いでいた時です。
遊泳区域を示すブイのあたりに、父親がゴムボートを止め、水深3mくらいを行ったり来たりして、貝やカニを捕まえていたんです。
その時、何を思ったのか浜まで泳いで帰ろうとしたんです。
トイレに行きたかったのか、喉が渇いたのか、今でははっきりとした記憶はないんですが、浜まで20mほどでしょうか、当時のワタクシにとっては、どうってことのない距離です。
水中メガネを、装着しなおし、シュノーケルの水を勢い良く吐き出すと、抜き手を切ってゆっくりと泳ぎだしたんです。
当時の伊豆の海は、驚くほどきれいでした。
かなりの深度まで、海底の様子がはっきりと見て取れます。
ゆっくりと泳いでいても、ものの数分で浜に着きます。
そろそろ足がつくかどうかという深度に差し掛かった時にそいつは現れました。
ウツボです。
それが、あろうことかワタクシと同じ方向に向かって体をくねらせて進んでいるではないですか!
耳栓を落とした時の恐怖が蘇ります。
パニックになったワタクシは、最善の策を求めて一生懸命考えました。
沖に戻るか……いや、沖には、もっとでかいウツボがいるかもしれない。
近くの人に助けを求めるか……いや、今日一日のワタクシの泳ぎで、周りの大人も一目置いているであろう、それなのに、こんなところで助けを求めては、一気に評価が下がってしまう。
……一体、何の評価が下がるのかは今となっては分かりませんが、結果、その時ワタクシが出した答えは、ウツボより先に浜に着く!でした。
ちょっと、考えたらウツボが陸に上るわけもなく、単に岩場から岩場に移動していただけなんでしょうが、当時のワタクシには、そこまでの考えはありませんでした。
もう、無我夢中で手足を動かしました。
おそらく、生涯で最高のラップを叩きだしたのでは無いかと思える泳ぎでしたでしょう。
恐怖のあまり、下を見ることは出来ません。
水深は、どんどん浅くなります。
おそらく、子供のワタクシの背丈でも、楽に足が着く深さになっても、足を下ろせばウツボに食べられる!という恐怖から泳ぎ続けました。
1m、80cm、50cm、30cm。
それでも、泳ぎ続けます。
おそらく、息継ぎさえ忘れていたでしょう。
そのうち、砂がお腹に触れるのを感じ、水中メガネが何かにぶつかるのを感じました。
ワタクシは、船がロープで岸に引き上げられるような態勢で、クロールのまま、砂浜に座礁したのでした。
助かった、と思った瞬間、体から力が抜けていくのを感じ、ゆっくりと立ち上がりました。
「ふ、真っ白に燃え尽きるってのは、こういうことを言うのかもな……」
などと、思いながら水中メガネを外し、辺りを見るとビーチパラソルの中の親子連れや浮き輪を手にした若いカップルが、不思議そうな目でワタクシを見ておりました……。
その年以降、ワタクシは海に入っておりません(T_T)
今にして思うと、友達のお父さんは、ひょっとして自分が見たくてジョーズに連れて行ったのではないだろうかと勘ぐってしまいます。
だって、小学生に見せる映画としてはチョイスが間違ってますよね?
ありゃ、本題に入る前に、もうこんな字数になってしまいました。
なぜ、ニャンズと一緒でよかったかパート2……、謎と恐怖に満ちた続きは明日までお待ちください……ちっとも怖くありませんけど(^^)
本日も、さいごまでお付き合いくださいましてありがとうございます。
昨日、2本アップさせて頂いたので、今日は動画はお休みですm(_ _)m
また、明日お願いしますね。
それでは、おやすみなさいませ。
「ジョーズ」はテレビ放送で見ましたが
それでも サメ=食べられる の図式が頭の中に描かれ
ジンベイザメはオキアミを食べると聞いても
しばらくは半信半疑でした(^^;
by 藤並 海 (2015-02-27 23:23)
最初観た時、ジョーズは怖い映画でした。。。
ロバート・ショー(好きな役者)が食べられたからなおさら^_^;
通院していても病気を治しているのか悪化させているのか分からなくなる時がありますね・・・
by green_blue_sky (2015-02-27 23:39)
子供のころの映画といえば・・・ドラえもん(笑)
初めて見た映画はトムとジェリー(笑)
・・・にゃんずと一緒でよかった結末はいかに!?
by isoshijimi (2015-02-28 05:04)
自分も小学生の頃テレビでジョーズを見たトラウマで海に入るの怖いです(^_^;)
by デルフィー (2015-02-28 08:46)
なかなかの恐怖体験ですねw
ウツボもびっくりしたでしょう(^_^;)
何であんなに急いでるのかなぁなんて思われてたりしてw
by りみこ (2015-02-28 09:16)
わたしもビビリなんで、ホラー系映画はパスです!!(^_^;)
by mayu (2015-02-28 10:24)
臨場感あふれる日記でしたね!こっちがどきどきしちゃいましたよ。
確かにジョーズは映画館で観たら怖いでしょうねぇ。あの音楽が大音響で聞こえるなんて…。あれはホラー映画だと思います!
んで、にゃんずは??続き楽しみにしてます!
by youyou_s (2015-02-28 11:15)
何と!僕はジョーズを見ていません。TVなんかで何度か放送していたようですが、見ていません。その代りゴジラやガメラは最近のハリウッド映画のゴジラを除いて、全て見ました。
今回の記事は力作でしたね~。
by amaguri (2015-02-28 11:22)
ジョーズはあの迫って来るような音楽も怖いですね^^;
MITSUYAさんならサメより早く泳げるかも?^^
by raomelon (2015-02-28 11:33)
ウツボから逃げる泳ぎの場面、実にリアルで大笑いさせていただきました。
ロイ・シャイダーもロバート・ショウも好きな俳優でした。どちらも癌で亡くなられたのでしたっけ。
映画館で初めて観たのは「ミクロの決死圏」、人の体内に異常な興味が芽生えました^^;。最初の映画は刷り込まれるものですね。
内容豊富というか描写が詳しいので、ネタを小出しにしていただけたら、濃く楽しめる気もいたしますm(_ _)m。大放出すぎてもったいなやです(^^)
by ojioji (2015-02-28 13:55)
こんにちは
ジョーズは怖かったです(/_;)
あとエクソシスト! あの映画以降の恐怖作品はほとんど見ていません。トイレに行けなくなりますもの(笑)
ウツボは顔が怖いし、歯もすごいし、子供心にそれは恐怖でしたでしょうね。
by 溺愛猫的女人 (2015-02-28 16:47)
私もビビリなので、ホラーは論外^^;
昔々、パニック映画「タワーリング・インフェルノ」(ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン主演)で超高層ビルの火災を観て、しばらくはビルも火事エレベーターも恐くて近寄れなかった事があります。
ウツボち競って泳ぐ、貴重な体験ですね!
by ゆきち (2015-02-28 18:16)
あ!私も前回の図鑑の猿飛ばしじゃないんですが 大きなサメが出ている図鑑のページ。。。飛ばしてました!^^;
東映まんが祭りなつかし~い。私が映画館で観た映画は1974年春の東映まんが祭りが初めてでした。仲良しの友達とそのお母さん方と一緒に行ったのでした。小学校1年生から2年生に進級する春休みで クラス替えがあったから思い返すと嬉しくて寂しい春の日でした。(♫その頃は フィンガー5の「恋のダイヤル6700」や小坂明子「あなた」が流行ってました。♫~)
素敵な日曜日になりますように!☆^^
by ゆうのすけ (2015-02-28 19:19)
藤並 海さん、nice!コメントありがとうございます。ジンベイザメなんか海であったら失神ものですよね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-28 23:11)
green_blue_skyさん、nice!コメントありがとうございます。
漁師さんの役でしたっけ? 悲惨な最期でしたよね((((;゚Д゚)))
あー、また思い出してきました。
by mitsuya (2015-02-28 23:19)
isoshijimiさん、nice!コメントありがとうございます。
ですよね?そんなもんでしょ?子供の見る映画って、なんで小学生がジョーズですかね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-28 23:20)
デルフィーさん、nice!コメントありがとうございます。
なりますよ〜(´;ω;`)
あの映画は強烈すぎます。さすがスピルバーグといったところですかね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-28 23:22)
りみこさん、nice!コメントありがとうございます。
たしかに、ウツボにとったら人間の方がよっぽど怖いですよね( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-28 23:24)
mayuさん、nice!コメントありがとうございます。
仲間ですね(⌒▽⌒) ホラー映画なんてもってのほかです、でもね……( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-28 23:25)
youyou_sさん、nice!コメントありがとうございます。
我ながら文章力の無さに呆れます(´;ω;`)
あまり期待されてもアレなんですけど、アッチ系のお話です( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-28 23:28)
amaguriさん、nice!コメントありがとうございます。
いいですねぇ、ゴジラ、ガメラ大ファンですよ(⌒▽⌒) やっぱりゴジラは正義の味方でいて欲しいです(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-28 23:29)
raomelonさん、nice!コメントありがとうございます。
無理ですよ〜、今考えている作戦は息の続く限り海底にへばりついていようというやつです、死にますけど( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-28 23:31)
ojiojiさま、nice!コメントありがとうございます。
ミクロの決死圏いいですね。海底二万マイルやロストワールドとか夢のあるSFが多かった気がします(⌒▽⌒)
by mitsuya (2015-02-28 23:37)
溺愛猫的女人さん、nice!コメントありがとうございます。
おー、エクソシスト(・.・;) アレとオーメンは反則です(¯―¯٥)
怖すぎます。
by mitsuya (2015-02-28 23:39)
ゆきちさん、nice!コメントありがとうございます。
解ります。 あのころ、パニック映画花盛りでしたもんね。実はワタクシ、ビビリの上に閉所、暗所、高所、先端恐怖症も抱えております( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-28 23:42)
ゆうのすけさん、nice!コメントありがとうございます。
懐かしすぎます(*´ェ`*)
ワタクシ恋のタッチダウンでしたっけ? 大好きでした、たしかドリフターズの映画に出てたような(¯―¯٥) ちょっとYoutube行ってきます。
by mitsuya (2015-02-28 23:45)