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猿との思ひ出 [動画]

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そうですか、たなみちゃんお仕事なんですねぇ(*´ェ`*)

寝っ転がって……。

以前、猿が苦手ってお話したことがあったと思うんですが、今日はその思い出話しをさせていただこうと思います。

初めてのお仕事

ワタクシの祖父の田舎が、別府だったんです。

日豊本線を越えて、ほんとに高崎山の麓で、昔でいう乾物屋を営んでいたんですね。

で、あれは、ワタクシがまだ小学生の低学年の事だったと思います。

その頃、男の子の間で「仮面ライダースナック」というお菓子が大流行していたんですよ。

もちろん、お目当てはスナックではなく、オマケに付いてくるライダーカードだったんですけどね( ̄ー ̄)


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で、それこそ鍋釜から殺虫剤、食品からジュースまで、ほんの7~8畳のスペースに今のコンビニなみのバリエーションに富んだ商品を展開していた祖父母の店にも、当然置いてあったわけです。


夏休みのことでした。

墓参りのついでに、当然のごとく祖父母の家へも顔を出します。

そこで、さりげなく、ライダースナックが欲しいことを祖母に伝えてみると、案の定、好きなだけ持っていけ とのこと(^^)


いや、子供って意外と計算高いんですよね( ̄ー ̄)


しかし、ワタクシの母が、そんなことをしてもらっては困るのなんだの、押し問答が始まります。

そこで、どこをどーゆー風にして決着をみたのかはしりませんが、近所の親類の家に両親と祖父母が挨拶に行くから、その間、店番をしていてくれとのこと。

その、バイト料としてライダースナックを上げましょう。ということになったんですね。

レジなんてありませんで、海苔かなんかが入っていた金属の箱に釣り銭が無造作に突っ込んであります。

祖父いわく、何か売れてもお金をもらわなくていいから、お客さんに名前をかいてもらっておいてくれ、と広告の裏を束ねたメモを渡されました。

このへんが、古き良き田舎の常識ってやつなんでしょうね(^^)


父母と祖父母は、すぐに戻ってくるからと店を出て行ったんですが、まだ10メートルも行かないうちに祖父が戻ってきて、部屋の奥から丸めた新聞紙を持ってきました。

そして、その新聞紙をワタクシに手渡して、

「猿っ子がきたら、この新聞紙で机をバンバン叩け」

と言ったんです。

「猿っ子?」

その頃のワタクシの知識では、猿というものは動物園のオリの中にいるもので、犬や猫のように町中で見かけるものではありえませんでした。

祖父の言っている意味が、今ひとつ理解できなかったのですが、ワタクシの幼い脳みそは、すでにライダーカードの束で一杯でした。

深く考えることもなく、丸めた新聞紙を握っていたのです。



祖父たちが出かけて、まだ5分、10分といったところでしょうか。

することもなく上がり框に腰掛け、店に置いてある不思議な商品の数々を眺めていました。

と、なにやら視線を感じ、視線を店の表に移してみますと、そこにはやはりこちらを見つめる一匹の猿が……。

猿の気持ちは分かりませんが、その表情は、

「ん?」

て、感じだったでしょうか。


ワタクシの方は状況を理解するのに、時間がかかりました。

まず、なんで猿が目の前を鎖も付けないで歩いているのか?

あの猿は、なんでコッチを見ているのか?

両者、暫くの間、視線を外すことができずに固まっていました。


先に動いたのは猿の方でした。

ワタクシから視線をそらすと、ゆっくりと店の方に近づいてきて、店先のバナナを鷲掴みにし、その場で食べ始めたのです。


繰り返し言っておきますが、ワタクシ猿の言葉はわからないのですが、視線をそらすときの表情は

「けっ、なんでぇ、ひよっこが脅かしやがって……」

と言っているように見えました。


あえて、ワタクシの方を見ようともしないで、猿はその場でバナナを食べています。

バナナの皮を剥いて、中身だけ食べている猿を見て、

「猿のくせに、皮剥いて食べてる!」

と思った記憶があります。


2~3本のバナナを食い散らかした後、今度は冷凍ケースの上に乗っかります。

今でも、たまに見かける上向きのガラス戸がスライド式になっているやつです。

アイスなんかが入れてあるんですが、猿は器用にその扉を開けるんです。

そして、中から取り出したのは、ネットに入った冷凍みかん、最近、あまり見かけることのなくなった、フローズンデザートです。


頑丈なネットを食い破り、中の冷凍みかんにかじりついた時、猿が突然大声を上げたんです。


くどいようですけど、ワタクシ猿の言葉は分かりません。

しかし、この時猿は、

「冷てぇ!」

と、言ったような気がします。

悲鳴のような猿の声で、金縛り状態だったワタクシも我に返ります。


急いで、傍らにあった新聞紙で机をバンバン叩きます。


猿は一瞬こっちを見ましたが、ワタクシが子供ということでなめきっているのでしょう、冷蔵庫の上に乗ったままみかんと格闘しています。


すでに、猿はバナナとみかんを無銭飲食しています。

子供心に、これは祖父母の店にとって大打撃なんではないかという気がしてきて、だんだん悲しくなってきました。

じぶんが、ただでもらおうとしているライダースナックの事は棚に上げておいて勝手なものです。

そして、とうとう声を上げて泣いてしまったんですね。


すると、さっきまで、クッソ生意気な態度をとっていた猿が、急にオロオロしたんです。

ワタクシの鳴き声を聞いて、近所のおばさんが駆けつけてくれて猿を追っ払ってくれました。


結局、祖父母と両親が帰ってくるまで、そのおばさんが一緒に店番をしてくれました。


帰ってきた祖父母は、おばさんから話を聞いて、両親に平謝り、しかし動物好きな両親はどこ吹く風です。

流行りのモンスターペアレントととはわけが違います。

悪いことをして叱ってくれた他人に、親がありがとうって言えた時代ですからね。


しかし、ワタクシも、生まれて初めてのナマ猿よりも「初めての店番」がうまく出来なかった恥ずかしの方が優っていました。


しかし、祖父にかえしたメモ帳には、しっかりと「サル」と書いておきましたけどね( ̄ー ̄)


結局、ライダースナックは母が買ってくれたのか、祖父母がプレゼントしてくれたのか分かりませんが、ダンボールに入ったものをそのまま頂きましたヽ(=´▽`=)ノ

1袋に1枚付いてくるカードも、十数枚もらうことが出来ました。


しばらくしてから、聞いた話ですが、当時の猿は今ほど凶暴ではなかったようですね。

まあ、別府の町自体、まだまだ田舎だった上に、祖父母の住んでいるところは、裏手がすぐに山でしたからね、猿がちょろちょろするのは日常茶飯事だったようです。

しかし、ワタクシはあの時の猿の表情がトラウマになり、動物図鑑ですら猿のページを見るのがためらわれるようになったんですね。

今でも、目を閉じると、あの時の猿の

「冷てぇ!!」

という叫びが聞こえてきそうです( ・ั﹏・ั)


はい、本日もくだらない昔ばなしに付き合っていただきありがとうございましたm(_ _)m

動画はお約束通り、玩具で遊ぶ、もっちゃんとたなみちゃんの動画です。

 

先輩ブロガーさん達から、冷蔵庫や棚の後ろに入った時の大変さを注意していただき、たしかに一晩中暗がりでジージー鳴かれていたら、普通のゴキちゃんよりも始末に悪いなと気づいた次第です。

貴重なご意見ありがとうございましたm(_ _)m

購入をお考えの皆様は、そのへんも考慮してくださいね。




こちらは番外編です。 新聞紙を使って一工夫(^^)



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コメント 25

溺愛猫的女人

こんばんは

猿は頭がいいですからねー相方は愛媛の田舎育ちなんですが猿は女子供しか襲わず、狙うのはコンビニ袋、確実にブツが入っているからと言っていました。私も友人の飼っているリス猿に頭を噛まれました。猿は怖いです。


by 溺愛猫的女人 (2015-02-26 23:12) 

えのみ

私が高崎山へ行った時に
猿とは目を合わさないようにと注意されました。
動物園のように柵の向こうにいるのなら大丈夫ですが…
側に来ただけでも緊張します(^_^;)
by えのみ (2015-02-27 01:26) 

藤並 海

高崎山といえば小学生の頃家族旅行で訪れました
タクシーを降りて数歩あるいたところで
目の前の女性に猿が飛び掛り、
赤ちゃんが手にしていたお菓子を奪い去ったのを思い出します
あれは怖かった~
by 藤並 海 (2015-02-27 01:58) 

ゆうのすけ

大変でしたけど なんか微笑ましい感じを文字一つ一つから感じました。^^
今は この頃のような人のつながりが希薄になって寂しいですよね。☆
一瞬私も 子供のころにかえった気がしました。仮面ライダースナック懐かしいですね。私はその頃から アイドル歌手なんかのブロマイドの入った くじ引きというのかな?それを引いて集めましたね。今では そんな中の(あまり嬉しくなかった。/ごめんなさい。^^;)一枚の人が 私の住む県の森田知事さんなんですもんね。✿
よろず屋さん、駄菓子屋さんって 近くにもありました。あの頃にかえってみたくなりました。・・・猿怖かったでしょうね。^^;思わず私の方が懐かしさにかまけてしまいました。
by ゆうのすけ (2015-02-27 03:07) 

isoshijimi

はじめてのおつかいならぬ、はじめての店番でしかもお客さんが猿とは・・・。
とんでもなく貴重な体験でしたね。

しかも会話できているのがすごい(笑)

おもちゃで楽しそうに遊んでいますね。
冷蔵庫の下だけは気を付けてください(笑)
by isoshijimi (2015-02-27 04:15) 

イチロー

三匹ともオモチャに釘付けですね。
by イチロー (2015-02-27 08:33) 

mayu

動物はみんな好きですが、なぜか猿には全く親しみを感じません^^;)
by mayu (2015-02-27 08:45) 

デルフィー

野生の猿と遭遇したことはないですが、想像しただけで怖い~
妙に賢いのがまた困りますね(^_^;)
たなみちゃん楽しそう~♪
もっちゃんもおっかなびっくりしつつも興味津々ですね(≧艸≦*)
by デルフィー (2015-02-27 09:26) 

ojioji

初めてのお店番でトラウマに(^_^)
大笑いさせていただきつつ、懐かしい風景に浸れました。
猿は狡賢くて、憎ったらしいガキんこと同じところがあります。
中には憎めない猿もいるのですが。
猿とは縁があって、5歳頃、岡山の臥牛山にある備中松山城の猿と仲良くお手をし合っている写真が残っています。当時は猿頭だったみたいです、今や猫頭ですが。
京都では近くに嵐山・岩田山自然公園があり、ここが猿山で、正式な入り口ではなく苔寺のほうからの獣道から入れるので、侵入して何度か猿と遊びました。猿は子どもの弁当を奪ったりしていました。嵐山の土産物屋さんにも猿が乱入して、店番の女の子(元連れ添い^^;)がハタキで追っ払ったり・・・。mitsuya さまの記事から、何十年振りかで思い出させていただく懐かしい風景がいろいろあります、不思議です。
by ojioji (2015-02-27 10:08) 

りみこ

私自身はお猿さんに会ったことはないのですが…
友人が山の中勤務になった際にアパートのBSアンテナで脱糞され
泣く泣く掃除をしたと言ってたのを思い出しました。
目が合うと襲ってくると聞いていたのでより怖かったとか。
お猿さんたちも餌を探すよりも取った方が楽でしょうけど
大変でしたねぇ
by りみこ (2015-02-27 10:38) 

てんてん

お~ パニック状態の中、
しっかりと「サル」と書いておいたとは素晴らしい
きっとおじいちゃんは、そのメモを持ってお猿さんとこへ集金に行ったでしょう
mitsuyaさんエライ!( ̄^ ̄;)

by てんてん (2015-02-27 19:01) 

mitsuya

溺愛猫的女人さん、nice!コメントありがとうございます。
なんか、猫好きの人には猿が苦手な人多いみたいですね(・.・;) 賢すぎるのも良し悪しです(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-27 19:22) 

mitsuya

えのみさん、nice!コメントありがとうございます。
ですよね? 怖いですよね、猿って( ・ั﹏・ั)
by mitsuya (2015-02-27 19:24) 

mitsuya

藤並 海さん、nice!コメントありがとうございます。
女子供を狙うとは、ふてぇ〜猿ですねヽ(`Д´)ノ
そーゆー頭の良さが連中にはあるんです(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-27 19:26) 

JUNJUN

いいですね~、のどかな田舎の日常・・・。
私、田舎はないのですが、今でもその地方は、そんな感じなのでしょうか?
by JUNJUN (2015-02-27 19:28) 

mitsuya

ゆうのすけさん、nice!コメントありがとうございます。
偶然ですねぇ、ワタクシのとこの県知事も昔、剣道部だったみたいです( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-27 19:28) 

mitsuya

isoshijimiさん、nice!コメントありがとうございます。
貴重といえば、貴重なんですかねぇ( ・ั﹏・ั)
今思うと笑い話ですけどね(⌒▽⌒)
by mitsuya (2015-02-27 19:45) 

mitsuya

イチローさん、nice!コメントありがとうございます。
イチローくんのサッカーボールと一緒ですかね(⌒▽⌒)
by mitsuya (2015-02-27 19:50) 

mitsuya

mayuさん、nice!コメントありがとうございます。
人間に似すぎてるってのもありますけど猿ってかわゆくないですよね(¯―¯٥)
by mitsuya (2015-02-27 19:55) 

mitsuya

デルフィーさん、nice!コメントありがとうございます。
賢いのがまた可愛くないんですよ(¯―¯٥)
もっちゃんの弱点見たりです( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-27 20:03) 

mitsuya

ojiojiさま、nice!コメントありがとうございます。
ojimlgさま、猿ともお友達だったのですねぇ(⌒▽⌒)
ワタクシにとってもojiojiさまにとってもそれだけ昔がいい時代だったというかことですよヽ(`▽´)/
by mitsuya (2015-02-27 20:08) 

mitsuya

りみこさん、nice!コメントありがとうございます。
それはまたイヤな猿ですねぇ(¯―¯٥)
可愛くないだけでなく余計な仕事まで増やすとは……。
by mitsuya (2015-02-27 20:14) 

mitsuya

てんてんさん、nice!コメントありがとうございます。
ふっふっふっ、とにかく言われたことは守りやした( ̄ー ̄)
by mitsuya (2015-02-27 20:16) 

mitsuya

JUNJUNさん、nice!コメントありがとうございます。
もう、うん十年も帰っていないので分かりませんが、流石にそこまで田舎ではないと思います^^; でも、そんなとこがあってもいいかなと思います(⌒▽⌒)
by mitsuya (2015-02-27 20:18) 

ゆきち

昔々、箕面の猿山でレジ袋から使い捨てカメラを出そうとして、お猿に奪われかけたことがあります。
久々に思い出しました^^;
このネズミ、カーペットに引っ掛かると動きませんよね。
新聞紙の下はよいアイデア! ウチでもやってみます♪
by ゆきち (2015-02-28 17:59) 

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